私は身体の構造上女性として生まれ、そこに違和感を持つことはありませんでした。しかし、「私は女性だ」ということを自覚しているわけではなく、自分がどんな性かを深く考えることはありませんでした。
幼い頃はそれでも不自由なく過ごしていました。
思春期になって、私は学校の女の女性の先生のことが好きになりました。話を聞いてもらって、優しくしてもらって、嬉しかった。同級生からは、「レズ」と呼ばれていました。私はレズの意味がわからなかったので聞くと、同性愛者のことだと教えてくれました。今まで男性のことを好きと思ったことがなく、寧ろ怖いと思っていたので、私は同性愛者なのか、と納得して過ごしていました。
でも、成人して社会に出て気付きました。好きって色々種類があること。りんごが好き、子どもと遊ぶのが好き、あの人が好き。
私が好きと思っているのは、恋愛感情としての好きではないかもしれない。
そこで、私はアセクシャル・アロマンティックなのでは、と思うようになりました。
ショックなどはありませんでした。とてもしっくり来ました。生活が何か変わることはありませんが、目の前にかかっていた霧が晴れたような気持ちになりました。